二幸ビル

　久慈産業株式会社は、2013年12月に「二幸ビル」を建設いたしました。
　二幸ビルは、横浜駅より徒歩僅かの立地にあり、また、横浜 南幸町のメインストリート「パルナード通り」沿いということから、人々の集客も期待できる場所であるといえます。
　外観におきましても、落ち着いた色彩を用いながら、スタイリッシュな外観にまとめています。そして、人々のメインストリートに面したガラスカーテンウォールによる開放的な外観、その外観を生かし先の東京スカイツリーでも評判のLED照明とガラスによる夜間の演出など外観にも非常にこだわって作りこんでいます。

二幸のこだわり

外観・エントランスへのこだわり

　外観は多くのガラスを用い、内部からは開放的で外の景色を感じることができます。
メインストリートに面した、ガラスのカーテンウォールは、ガラス面に様々な色の照明を照射することで、時として、外観の印象を変えることができます。
　青い色ならば、港町横浜をイメージさせ、紫などの色は大人の雰囲気を醸し出し、単純な白色でも、清潔感あふれる表情となり、刻一刻と人を飽きさせない表情豊かな演出がなされます。
　エントランスは、テナント様のサインを少し上品に演出することで、サイン一つ一つが際立ち、来る人々に十分アピールできる設えをしています。

災害時に強い建築をたてることへのこだわり

二幸ビルでは5つのコンセプトを基に災害にも強い建築を建てます。

1. 制振構造の採用

　地震エネルギーを吸収する制振ダンパー（500kn）によって、建物への地震エネルギーを低減させる構造を採用しています。建物のゆれは上層階ほど多くなりますが、制振構造の採用によって、それを低減させる効果や地震動を受け終わった後も建物が揺れ続ける「あと揺れ」挙動も低減することが可能です。また、今回採用している、制振構造は、地震だけではなく、台風などの強風に対しても効力を発揮します。

2. 地震係数1.25の採用

　神奈川県の一般的な建物は、地震係数は1.0です。二幸ビルでは、地震係数1.25を採用しています。
　地震係数は建物の強度に直結するものであり、係数が多いほど強固な建物といえます。具体的には、文化施設、小中学校、社会福祉施設など大地震時に、救護・復旧及び防災業務を担う建物で採用している係数であり、当ビルはこの割増した係数を採用しています。

3. 非常用発電機と備蓄倉庫の完備

　災害時建物は無傷でも、電気停電などインフラに問題があると、建物として機能しませんが、非常用発電機を設置することで、停電などの問題が発生しても、問題ありません。非常用発電機容量も72kvaあり、各階への供給量も2kw分備えています。さらに、連続して24時間使用することができます。具体的には冷蔵庫や全体の照明の1/2程度の電気を供給することが可能です。

4. 備蓄倉庫の完備

　災害時に必要となる緊急用具、水食料を備えた備蓄倉庫を完備することで、災害時問題になった帰宅困難者に対しても十分な配慮を行うことができます。

5. 浸水対策

　横浜市のハサードマップでは、この地域は大人の腰高（0.9m）まで最大浸水すると予想されています。二幸ビルでは、災害時の人命を最優先に考え、地下に対して、階段、エントランスホール等に防潮板を設置し、浸水被害を最小限に抑える設備を設置しています。

設備へのこだわり

二幸ビルではテナント様への配慮をコンセプトに設備を設置しています。

1. エレベーター2台の設置

　エレベーターを2台完備することで、来客者がエレベーターホールで待たされるなどといった問題を解決されます。また、一台はバリアフリー対応のエレベーターとなっていますので、だれでも分け隔てなくこの建物を利用できます。

2. 専用ダクトの設置

　1テナントに1系統の排気用の専用ダクトを建物裏面に設置しています。このダクトに接続することで、簡易に排気設備を計画することができます。

3. デジタルサイネージの設置

　エントランスホールに通常時広告に使うことができるディスプレイを設置しています。（オプション）このディスプレイは災害時に、災害情報を掲示するディスプレイとなり、災害時の混乱を防ぎます。

フロア図面

2階～5階

地下1階

概要